10.2.1 構造化プログラミング手法の概説

構造化プログラミング手法とは、問題をトップダウンで分析し、逐次(sequence)、判断(if−then−else)、繰り返し(while)といった基本制御構造のみを用いてプログラミングすることにより、生産性が高く判読性の良いプログラムを作成しようとするものです。

COBOLの整構造プログラミング機能は、構造化プログラミング手法の基本制御構造を記述する命令を提供します。

[1] 逐次制御構造

逐次制御構造とは、記述された順序で処理を実行するような制御構造をいいます。逐次制御構造を図10−1に示します。

図10−1 逐次制御構造

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COBOLでは、処理−1、処理−2に対応する無条件命令を順に記述することで、本制御構造を記述します。

[2] 判断制御構造

判断制御構造とは、条件の評価結果により処理−1または処理−2のいずれかを選択実行するような制御構造をいいます。判断制御構造を図10−2に示します。

図10−2 判断制御構造

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COBOLでは、THEN句に処理−1、ELSE句に処理−2を記述したIF命令、および条件句に処理−1、処理−2を記述した条件命令により、本制御構造を記述します。

[3] 多分岐制御構造

多分岐制御構造とは、複数の処理の中から条件を満足するものを1つだけ選択実行するような制御構造をいいます。多分岐制御構造を図10−3に示します。

図10−3 多分岐制御構造

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COBOLでは、EVALUATE命令により、本制御構造を記述します。

[4] 繰り返し制御構造

繰り返し制御構造とは、条件が真になるまで処理を繰り返し実行するような制御構造をいい、条件の判定を処理の実行前に行うものと実行後に行うものがあります。繰り返し制御構造を図10−4および図10−5に示します。

図10−4 繰り返し制御構造 図10−5 繰り返し制御構造

(処理の実行前に条件を判定) (処理の実行後に条件を判定)

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COBOLでは、PERFORM命令により、本制御構造を記述します。

構造化プログラミング手法では、上記基本制御構造の組み合わせで手続きを記述することを勧めており、以下の規則も併用すべきです。

・異常脱出以外の目的でGO TO命令を使用しない。

・ALTER命令を使用しない。

・手続きの入口および出口は1つだけにする。